お酒が十五銭のこの頃、うどん六銭と庶民に親しまれる価格でご提供いたしておりました。
かやく、玉とじ、おかめ、鳥なんば、天ぷらうどんなど、当時の味が時を越えて…。“ものづくりの勇”でお馴染みの【オークマ株式会社】（旧・大隈製麺機商会）の原点でもある製麺機が今もその名残り。当店のこだわりは製麺から既に始まっているのです。

初代・豆谷卯之助が、大正１２年１２月に現在地で“うどんのまめや”を創業。伊勢神宮（外宮）参りの後、旅人にお立ち寄りいただき早１世紀。１時間茹で、さらに一晩寝かせ、コシを抜く独特の作り方で、ふわつるの食感を守り続けてきました。伊勢市民には何の違和感もない、“変わらぬ家庭の味”を、独特の濃い褐色のたまり醤油でズドンとひとすすりしてみてください。忘れられない見た目の悪さと美味さの真っ白太麺は、伊勢に来たからには必食です。